こんにちは。
看護師大家のたかのです。
今回は、不動産投資の世界では絶対に欠かせない基礎知識——
**「キャッシュフロー」**について解説します。
ちょっと聞き慣れない言葉ですが、
「キャッシュフロー=お金の流れ」と考えれば大丈夫です。
この記事を読めば、
✔ 不動産投資の「利益の正体」
✔ キャッシュフローの計算方法
✔ 増やすための実践的なコツ
がすべて理解できるようになります。
1. キャッシュフローとは?不動産投資の“血液”
キャッシュフローとは、投資物件で実際に出入りするお金の流れのことをいいます。
専門的に言えば「収入 − 支出」で残る現金のこと。
つまり、
家賃収入 − 経費 = キャッシュフロー
というわけです。
ここでいう「経費」には、
- ローンの返済(元金+利息)
- 固定資産税
- 管理費
- 修繕費
- 共用部の清掃費
- 保険料や通信費
などが含まれます。
この差額がプラスであれば、「黒字の物件」、
マイナスであれば、「持ち出しが必要な物件」ということになります。
キャッシュフローは、物件の健康状態を測る血液検査のようなものです。
数字を見れば、その物件が今どれくらい元気なのか、すぐに分かります。
2. キャッシュフローの重要性
キャッシュフローがプラスであることは、投資を続ける上での生命線です。
たとえば、毎月の家賃が入ってきても、
ローンや経費の支払いで全部消えてしまえば、手元にお金は残りません。
逆に、安定したプラスのキャッシュフローを確保できれば、
- ローン返済をしながらさらに・・・・
- 新しい投資資金を貯めて・・・・
- 家計に余裕をもたらす!
ことができます。

最高ですね!
夜勤で疲れていた頃の僕にとって、
「働かなくても毎月お金が入ってくる」仕組みはまさに夢のようなものでした。
でも、それを実現してくれたのがプラスのキャッシュフローだったんです。
3. 実際のキャッシュフロー計算例
では、具体的な数字で見てみましょう。
僕が持っている一棟物件のひとつを例にします。
項目 | 金額(月額) |
---|---|
家賃収入 | 22.9万円 |
ローン返済 | 12.6万円 |
固定資産税 | 1.2万円 |
管理費 | 1.15万円 |
通信費 | 0.7万円 |
合計経費 | 15.65万円 |
計算すると…
22.9万円 − 15.65万円 = 7.25万円
この物件では、毎月7.25万円のキャッシュフローがプラスになっています。
1年間で約87万円の現金が手元に残る計算です。
このお金は、次の物件の頭金や家族の旅行資金に使うこともできます。

ちなみに私の勤務しているところでは、夜勤の5回分に相当します!
4. キャッシュフローを増やす5つの戦略
キャッシュフローを改善・最大化するには、次の5つのポイントを意識しましょう。
① 物件の選定を慎重に
すべては「購入時点」でほぼ決まります。
同じ価格でも、立地や管理状態で収支はまったく違うものになります。
特に看護師投資家のように“副業スタート”する人は、
管理のしやすさと空室リスクの低さを重視しましょう。
立地選びのコツは、
- 駅徒歩10分以内
- 賃貸需要がある地域
- コンビニや病院が近い
こうした条件が揃うと、安定した入居率が期待できます。
私が初めて購入した物件は徒歩5分圏内に新駅ができる情報を頂いたので、それを踏まえて購入を検討しました。
② ローンの見直し
金利の高いローンを放置していませんか?
借り換えや金融機関の見直しで、毎月数万円のキャッシュフローが改善することもあります。
ただし、短期で売却してしまうと金融機関から「信頼を失う」ケースもあります。
融資期間中は、きちんと返済実績を積み上げていくことも大切です。
③ 経費の削減
キャッシュフロー改善の一番手っ取り早い方法です。
たとえば、
- 清掃費の外注先を見直す
- 不要なネット回線や共用設備を削減
- 複数見積もりを取る
これだけでも年間で数十万円の差が出ます。
僕も以前、清掃費の相見積もりを取っただけで年間12万円のコストダウンになりました。
④ 賃料の適正化
退去時には、思い切って家賃の見直しを検討しましょう。
周辺相場より5000円上げるだけでも、年間6万円の増収です。
ただし、入居者が離れるほどの強気設定はNG。
「設備を新しくして+2000円」など、
入居者が納得する付加価値をセットにするのがポイントです。
⑤ 相場より安く購入する
キャッシュフローを生み出す最大の要因は「購入価格」です。
同じ家賃でも、買値が安ければそれだけ利回りが上がります。
僕自身、ある物件を売り出し価格より450万円安く買えたことがあります。
結果、毎月の実利回りは13.6%で回っています。(もちろん満室経営です)
市場の情報をよく見て、焦らず「掘り出し物」を探す目を養いましょう。
5. キャッシュフローを守るための注意点
キャッシュフローを増やすのも大事ですが、「守る」ことも同じくらい重要です。
特に以下の3点は見落とされがちです。
- 修繕積立を怠らない
→ 屋根や外壁などの大規模修繕は避けられません。
毎月1〜2万円でも積み立てておきましょう。 - 空室対策を常に意識する
→ 写真・募集条件・仲介業者への依頼方法などで大きく変わります。 - 税金の把握を怠らない
→ 固定資産税だけでなく、所得税・住民税・法人税も見越して計算するのがプロ。
これを意識しておくだけで、「予想外のマイナス」を防げます。
6. キャッシュフローが人生を変える
夜勤明け、ふと「この生活をあと何年続けるんだろう」と考えたことはありませんか?
僕もそうでした。
不動産投資を始めたきっかけは、
「家族との時間を増やしたい」ただそれだけでした。
でも、実際にキャッシュフローが毎月積み上がっていくと、
「お金のために働く」から「働く目的を選べる」ようになったんです。
いまでは娘と過ごす時間が一番の幸せです。
そして、同じように悩む看護師仲間にも、
この知識を伝えたいと思っています。
まとめ
不動産投資におけるキャッシュフローとは、
**「実際に手元に残るお金=本当の利益」**です。
これを正しく理解していないと、
表面上の利回りに惑わされてしまいます。
もう一度おさらいです👇
- キャッシュフロー = 家賃収入 − 経費
- プラスであれば健全、マイナスなら再検討
- 増やすには「物件選び・経費削減・ローン見直し」が鍵
- 修繕や税金など将来支出も必ず計算に入れる
キャッシュフローは、不動産投資家の「血液」であり「エンジン」です。
安定したキャッシュフローを確保すれば、
夜勤を減らしても、家族との時間を守りながら生きていくことができます。
これからも一緒に、学びながら行動していきましょう。